2014年11月1日土曜日

机のモデリング方法

机をモデリングする


sketchupでモデリングをするのにもいろいろな方法があります。

今回は比較的簡単に出来る机のモデリングを例に説明します。

サイズ単位の変更


まず机のモデリングに適した寸法の単位を設定します。
ウィンドウメニューから「モデル情報」を表示し、「単位」を選択します。
















単位を変更します。机はそれほど大きいものではありませんので
mmもしくはcmの単位にしたほうが作業しやすいでしょう。
今回はcmの単位に変更し、「精度」を小数点1位に設定し、
スナップを0.5cmに設定します。

















モデリング作業(基準となる立方体の作成)

単位を設置したら、モデリングを進めていきましょう。
まず長方形ツールで面を作成し、プッシュプルツールを使って
立体を作成します。

原点位置から長方形ツールを使って、幅120 奥行き70の長方形を
描きます。














描いた長方形をプッシュプルツールで70cm持ち上げます















面の分割(天板・脚の作成)


机の大きさの基準となる立方体を作成したら、ここから面を分割して
形を整えていきます。

まず、天板部分を作成します。
立方体の上の面の線の部分だけを選択します。

移動ツールに切り替え、CTRLキーを押して選択した線を
下方向に3cm複製移動させます。


















次に、机の脚を作成します。オービットツールなどを使ってカメラを
立方体の下面が見える位置まで移動させます


















下面の4隅に2cm×2cmの正方形を描きます
















プッシュプルツールを使い、下面の4隅以外の面を上に持ち上げます。
4隅の面は残り、これが机の脚になります。

















ディテールの作り込み1


これだけでは細かい部分が足りないので、さらに線を描いて面を
分割し、プッシュプルで立体化していく流れで作りこんでいきます。
天板部分の下面に線を描いで分割します

















プッシュプルツールを選択し、CTRLキーを押して新しい開始面を作成
するようにして、して方向へ引っ張ります















他の部分も同様に作業して、天板と脚をつなぐ部分を作成します。
















さらにプッシュプルツールで側面を押し込むなどして、作り込みを
行うとよいでしょう。


















不要な線の削除


プッシュプルツールで面を押し込むと、余計な線が残ってしまう場合
があります。この部分はそのまま残しておいても良いですが、気になる場合は
余計な線を消しゴムツールで削除しておきましょう。















ディテールの作り込み2


脚をつなぐ貫(水平な板)を作成します。
脚に長方形ツールを使って四角形を描き、プッシュプルツールで
反対側の脚に繋げていきます。














奥の貫を作成したら、同じように左右の脚の間にも貫を追加します

















形状を整えたら完成です。
















モデルのグループ化


モデルが完成したら、モデルをトリプルクリックで選択し、
グループ化しておきましょう。
















まとめ


机などの家具をモデリングする場合は、まず制作するものの
大きさの立方体を作成し、そこからディテールに合わせて面を分割して
プッシュプルツールで形を整えてくようにするとよいでしょう。

2014年10月29日水曜日

モデルの吸着とグループ化について

モデルどうしが吸着してしまう問題


sketchupの面や線は、隣同士に合わせるとそれぞれが吸着して
一つにまとまってしまいます。

たとえば、このようなイスのモデルを作成します。

















このモデルを作成するだけならばそれほど問題にはなりません。

床や壁のモデルを別に作成して、その2つをまとめて配置する場合に
問題が起こります。

















床と壁のモデルの上に、そのままイスのモデルを移動させてしまうと
床とイスの脚がくっついてしまい、それぞれを別々に選択することが
困難になってしまいます。





















この特性はモデリングをする際に便利な面もありますが、
作成したモデルを組み合わせて配置する際に問題になります。
 

モデルの吸着性について


モデルが吸着する例を分かりやすく説明しましょう。

左右に同じ大きさの立方体を作成します。分かりやすいように2つを青と
オレンジで色分けしておきました。













このモデルのうち、青色のほうをすべて選択してから、移動ツールで
オレンジ色の横にぴったりと合わせます。














そうすると、青色とオレンジ色のモデルはくっついて1つのまとまりになって
しまいます。選択ツールでトリプルクリックすると、つながっている部分
すべてが選択されているのがわかります。

















この状態では、青色の部分だけを選択して移動させても、
オレンジ色の接続面が一緒に移動してしまいます















グループとしてまとめる


この問題を解決して、青・オレンジのモデルをそれぞれくっつかないように
するためには、「グループ化」という処理を行います。
グループにしたい部分を選択ツールで選択してから、右クリックでコンテキスト
メニューを表示させ、「グループを作成」を選択します。

















グループ化がおこなわれると選択の表示が変わります
















グループ化したモデルは、選択ツールでクリックすると、1つのまとまり
として選択できますので、そのまま移動させます。

グループ化してあれば、他のモデルの隣に合わせて配置しても
吸着せず、独立したモデルとして扱われます。
この例ではオレンジ色のモデルはグループ化していませんが、
青色のモデルがグループになっていますので、吸着せずに
それのみを選択したり移動させることが出来ます。















グループ内の編集方法


作成したグループ内を編集したい場合は、まず編集したいグループを
選択ツールで選択します。















さらにダブルクリックすると、グループ内を選択・編集することが
出来るようになります。
グループ内を編集している間は、他の部分は薄く表示され、
編集が出来なくなります。
(グループ内の編集を終了するときは、グループ外をクリックして
選択するかESCキーを押してください。)















グループの解除

作成したグループはコンテキストメニューから解除出来ます。
グループを選択してから右クリックでメニューを表示させ、
「分解」を選択します。
















 分解でグループ化を解除すると、通常のモデルに戻りますが、
他の面・線と接していると自動的に吸着してしまいますので
注意しましょう。















どのような場合にグループ化しておくべきか


モデルのグループ化はsketchupでモデリングを行う上で
必須の作業です。
グループ化しておくことで他のパーツから分離させて
それぞれを編集・移動などが可能になります。

これをしておかないと、モデルの修正・編集作業に大変な時間がかかります。

たとえば、先ほど例に挙げたイスのモデルですが
これも背もたれや脚などパーツ単位でグループ化してあります


















グループは複数作成出来ますし、グループの中にさらにグループを作成
というように階層的に作成も可能です。

モデルを作成したら必ずグループ化しておくようにするとよいでしょう。








2014年10月28日火曜日

線や面の削除方法

消しゴムツールで線を削除する


sketchupには、線や面を削除する方法は複数あります。
まず1つは消しゴムツールを使う方法です。








消しゴムツールは、モデルの線を削除出来ます。
消しゴムツールを選択し、削除したい線にカーソルを
合わせてクリックしてください。



















sketchupの面は、線が同一平面にあって閉じられている
状態で作成されますので、線を1つ削除すると、自動的に
面も削除されます。

















消しゴムツールで削除したい線をドラッグすると、
複数選択し削除出来ます。

















消しゴムツールで削除できないもの


消しゴムツールでは、面のみを削除することはできません。
面にカーソルを合わせてクリックしても、削除はできません。

















線を残して面だけを削除するには


面だけを削除したい場合は、消しゴムツールではなく、選択ツール
を使います。

















選択ツールで面のみを選択したら、右クリックでコンテキストメニューを
表示させます。メニュー内にある「消去」を選択すると、選択している
部分を削除することが出来ます。
(※選択してキーボードの[DEL]でも可能です)